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1999 FIFA World Youth アーカイブ

1999年04月21日

1999.4.21 U-20 日本代表 2-1 ウルグアイ代表

1999 FIFA World Youth Championship Semi Final
日本U-20代表ついにファイナルへ
出張先のホテルに衛星放送が入ってなかったためリアルタイムで見れなかったのが非常に残念でしたが、朝のニュースで一報を聞いたときは最高な気分になれました。日本は経験がないと言われながらも、ユースの大会では2大会連続でベスト8に入っていたし、他国代表と比べても技術、戦術のレベルは遜色なく、コンディションとメンタリティさえ良い状態に持って行ければいい結果(自分の思っていたいい結果というのは決勝トーナメント進出とそこから一つか二つ勝てればなあと言うものでした)がでるだろうと思っていましたが、まさかここまでやるとは。本当に1試合1試合を見れば負ける相手ではなかったけれども、大会前には予想もできなかったことが起ころうとしてるわけです。

今日の相手は、前回準優勝でブラジルを破ったウルグアイ。試合開始後しばらくして、このチームはフィジカル的には日本より上、技術的には日本が上、戦術的には、ウルグアイはしたたかなチームで戦い方によっては日本は不利と感じた。あとはやはり精神力の勝負だった。
前半はウルグアイの最終ラインの手前のスペースでのチェックが甘く、ラストパスが出しやすい状態だった。そこをついて本山、永井が見事にゲット。緒戦のカメルーン戦では決定力不足が心配されたが、徐々に勝負どころでの集中力が身に付いている。この後も何度か決定機を演出することは出来たが、試合を決定づけることはできず、楽な試合運びはさせてはもらえなかった。一方のウルグアイはシンプルながらも確実に日本のウイークポイントをついてきた。不利な中盤を省略してFWと日本DFとの勝負に持ち込もうとしてくる。中盤でなかなかプレッシャーをかけ切れない日本は最終ラインの位置が下がらざるを得ず、ウルグアイに押し込まれる時間帯が長くなっていく。後半開始から、稲本を投入し4バックにシステム変更して中盤とサイドの守備を厚くしようとした。しかし、かえって最終ラインの意識統一に迷いが生じ、なおかつ、ウルグアイがFWの人数を増やし、ロングボールを多用してきたことから、中盤の守備はまったく機能せず苦しい時間帯となり、早々に守備の修正を余儀なくされ、ほぼ5バックの最終ラインとなった。後半20分過ぎからこの5バックも落ち着きを取り戻し、プッシュアップもうまく機能し始める。中盤はほとんど消滅してしまったが、単発ながらも日本もチャンスはあったが決められず、最後まで息の抜けない戦いになった。試合を通してウルグアイは単調な攻めに終始したが、日本はそれにきっちりと適応し、中盤でのチェックはほとんどできなかったが、最後まで集中をきらさず1点差を守り切った。

とにかくかなり消耗していたので、日本らしい中盤はみられず、ディフェンスも苦しい時間帯が長くなった。後半立ち上がりに本山を下げ、稲本をいれることによって中盤でのプレッシャーを強くし、最終ラインをもっと高い位置にする狙いがあったと思われるが、本山が抜けることによってウルグアイのディフェンスの負担が減り、DFが跳ね返したボールをことごとくウルグアイに拾われるという展開になってしまう。、また、中盤も思ったように機能せず、かえって最終ラインの混乱を生んでしまった。しかしながら、トルシエ監督の修正は早く、あっさりと稲本を下げてしまい、消滅した中盤をあきらめ、DFを厚くすることによってウルグアイに対処した。後半の選手交代は賛否両論あると思うが、2トップはそのままであったので守備的になったと言うよりは、ディフェンスの修正という感じではあった。本山のサイドは確かに弱かったし、中盤でのプレスもかかっていなかったとは言え、この選手交代は後半開始早々ではなく、ウルグアイの出方を見てからでも遅くはなかったとは思うのだが。5バックにして完全に守備的になってから最後まで守り切ったのは、この大会でのこのチームの成長の証だと思う。

ついにファイナル。技術的に日本の技術レベルは今までの対戦相手よりは上だった。しかしスペインはほぼ互角だと思う。技術レベルでアドバンテージがないとさらに余裕がなくなるのは明白で、苦しい試合を余儀なくなれると思うが日本のすべてを出し切って戦って欲しい。

頑張れニッポン!

1999年04月24日

1999.4.24 日本代表 0-4 スペイン代表

1999 FIFA World Youth Championship Final
Japan 0-4 Spain
日本U-20代表、スペインに完敗、準優勝
小野を欠き、高原、遠藤はケガでパフォーマンスダウンは避けられない。しかも相手はスペイン。苦戦は目に見えていた。立ち上がりからスペインは積極的にプレッシングを行い中盤を制圧。これにより日本の足が縮んでしまった印象を受けた。そして不可解な間接フリーキックから早くも失点。余裕を持ったスペインは縦横無尽にフィールドを駆け回る。出足の鋭いプレスに中盤を構成できず、打つ手の見つからない日本は徐々に消極的になり、前半早々から足が止まってしまった。早いパス回しと絶妙な押し上がりで日本ゴールに迫るスペイン。日本DFは2列目を捕まえることができず、シュートの嵐。南の巧セーブでなんとかしのいでいたのもつかの間、前半終了までに3点を失い、試合を決定づけられてしまった。後半に入って稲本を投入したが、2列目を押さえ切ることはできず、さらに1失点。どフリーのスペイン攻撃陣がペナルティエリアに散在しているところを見れば、7~8点取られてもおかしくないほど日本の足は動かなかった。ボールを奪ってもDF同士のパス交換に終始し、中盤の網を打ち破る力は残っていなかった。前半の高原、本山、播戸が単発的にスペインディフェンスに挑むが後一歩のところで跳ね返される。個人対個人では、決して劣っていないことは証明されたが、組織力で完全に攻撃を封じ込められた。スペインの中盤から最終ラインにかけては、選手間の距離、日本FWとの距離が絶妙で、1人かわしても次が来る、トラップしたところを簡単に狙われる、パスコースはことごとく読まれる。まさに何枚も上の相手だった。仮に双方ともベストコンディションだったとしても結果は変わらなかったとは思うが、本山のドリブル、小野のパスを持ってすれば良い試合はできたかもしれないという期待を抱かせることは可能だ。それほど個人能力では、というよりは技術では劣っていたとは思えない。が、やはりスペインの個人の戦術眼、判断力は素晴らしいものを持っていた。反撃する余力のない日本に何とか1点取ってくれと思う反面、これ以上点を取られずに早く終われ、と思ったのは私だけではなかったろう。決勝に進出したとは言え、あまりにも酷な結果に終わってしまったのが非常に残念な試合だった。

準優勝したとは言え、なにかすっきりしないものが残ってしまった。決勝に進出した時点で準優勝以上は決まっているわけで、この成績はもう過去のことだからというわけでもないが、大会を終えての最終成績には賛辞を贈りたい。しかし、この1試合だけをとってみれば何か悔しい思いしか残らなかった。ただ一つ言えるのは、スペイン以外の決勝トーナメントに進出したチームはほぼ横1線、その中でも日本は上位にいることだけは間違いない。これから2002年にかけて日本Uー20代表のメンバーが何を補っていけば良いのか、それはスペインが教えてくれたはずだ。なにはともあれ、おつかれさま