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1999 Copa America アーカイブ

1999年06月29日

1999.6.29 日本代表 2-3 ペルー代表

実力の差は明らか。
特に厳しい技術の差。
実力の差をまざまざと見せ付けられた。運動能力、技術、組織いずれをとっても勝っているとは言い難い。セットプレーからロペスの見事なヘティングシュートで先制はしたものの前半は20~30分くらいを除いて一方的にゲームを支配された。鍵を握っていたのは中盤でのディフェンスだった。ペルーの個人技に対抗するにはディフェンスの選手間の距離を適正に保ち、かわされてもカバーリングがうまく行くようなポジショニングが必要だ。最終ラインは意識的に浅くしていたので、スペースは生まれにくいはずだった。ところがディフェンスと相手選手の距離が遠くプレッシャーをかけきれない。ワンタッチでかわされそのままスピードに乗られてしまう。両ボランチのポジショニングの悪さと抜かれてからの帰りが遅く、また最終ラインもそこからずるずると下がってしまうものだから、その手前にポッカリとスペースが生まれてしまっていた。そのスペースにペルー選手が3人くらい入ってくるものだから、シュートを雨のように打たれるのも無理はない。またマークがまったく甘く、すぐ前を向かれたり、振られるとすぐつられてしまい相手を捕まえきれなかったり、受け渡しもうまく行っていない。これらは一種約束事に入る事柄だけに、きちんとできればシュートをあれほど打たれることはなかったかも知れない。

攻撃の方はと言えば特筆できることはほとんどなかった。セットプレーとはいえ2点奪うことができたことは確かに評価できる。しかしそれだけだった。中盤の高い位置でボールを奪えないため、最終ラインからビルドアップをかけることが必然的に多かった。以前からの課題でもあるDFからのフィード能力がまったく向上していなかったし、間でボールを受けて攻撃の起点になるような選手も皆無だった。中盤でボールをまわしてもプレッシャーから足元でのプレーに終始し、ボールが来てからルックアップして見方を探している。パススピードも全く低い。その中でただ一人、城のプレーは少々目をひくものがあった。以前よりキープ力があがっており、果敢にチャレンジもしていた。シュートをほとんど打てていないのでイマイチと言えばイマイチだが。

何か良くないことばかりで少しストレスが溜まり気味だ。なんだかA代表は本当に行き詰まっている。今日の試合を見る限り残れるのは、城・名波・楢崎くらいなのではないだろうか。次の試合はパラグアイ。本当のアウェーが待っている。

選手名
採点
コメント
楢崎
6
結果として3失点はある意味仕方がない。セービングに安定感はあるが、前へのプレーは川口の方がやはり上。
森岡
5
相手との距離が遠すぎるため自由にプレーさせていた。
井原
5
浅いラインを保とうとしている意図はわかるが、ラインの下げ方が良くない。2点目はラインのコントロールで防げたはず。
秋田
5.5
存在感はほとんどなかった。
望月
5
ディフェンス能力が低い。ボールを受けても次へのイマジネーションを持っていない。怪我は大丈夫?
田坂
4.5
ちょっと迷いがあるのか。ポジショニング、プレッシャーのかけ方など課題が多い。
伊東
5
田坂と同様、真ん中を割られることが多かったのは、2人のバランスの悪さから。
服部
4.5
ディフェンス、オフェンスとも見るべきところが何もなかった。守っては飛び込んで簡単にかわされて決定的ピンチを招く、攻めてはミスを繰り返す。望月同様サイド攻撃は皆無。
名波
5.5
次へのプレーが遅い。周りの動き出しの遅さもあるが、ワンタッチで崩す場面はなかった。持つ時間が長くなれば、ルックップするところを見られてしまうのでパスコースを読まれてしまう。
6
前線でのキープは良かった。もっと良いボールが多く入ってくればチャンスメイクできたかもしれない。次に期待。
ロペス
5.5
1点目は見事。あとは何もない。
福西
5.5
福西が出てきてから中盤のバランスは少しよくなった。
三浦
6
見事なフリーキック。しかし存在感は薄かった。
5.5
よくロペスと交代で出場するが、その意図が今ひとつ理解できない。
トルシエ
5
中盤にどちらかと言えば攻撃的な選手を配したため、中盤でのプレスが機能せず。相変わらずサイドが出来る選手を入れてこない。三浦をボランチで使ったり、奥をロペスと交代で使ったりするのはどういう意図があるのか。ディフェンスの修正は早い段階で行っていたが、修正しきれなかった。城、ロペスにディフェンスさせるくらいなら、ワントップにして中盤もできる選手をいれたらどうか。とにかくチームとしての完成度が低すぎる。